【手間に宿る価値に気づく】手間 ”を” なのか, ”が” なのか

手間のかかるものには
潜在的な価値があり、
ビジネスチャンスがあります。

一手間かけることには
こだわりや思いやりが宿ります

日本人らしさのある言葉であり
日本人がこだわるべき働き方と
言えるのかもしれません。

手間とは

手間とは何かを形にするために
費やす労力や時間のことを言います。

ですので、英語で言うと、
“take  much time”
“take labor”

と言うように、
“時間”や”工数”を割くといった
言い方に訳されます。

日本人は
“時間がかかって面倒だ”

以上の意味を込めて
“手間がかかる”
を使うのではないかと思うわけです。

非常に日本人らしい言葉だと思います。

手間をかける

それはこだわり

プライドを持って
取り組むことだったり、
責任を持って
形にしたいものに対して
手間をかけると思います。

何かを形にするときに
こだわりを詰め込みます。
一見目に見えないところにまで、
力を注ぐということです。

少しでも良くしたいという
前向きな時間と労力が注がれます。

こだわったものには愛着がわき、
思い入れも合わさって、
譲れないものになります。

それは思いやり

何かを依頼された時に、
少しでも依頼人の要望に
近いものに仕上がるように
何度も手直しを加えることも
手間をかけることです。

何か人に伝える機会に、
少しでも読みやすいように、
聞きやすいように、
見やすいように、
改善を加えることも
手間を加えることです。

相手の立場に立って、
完成したところから、
さらに改善を加える作業のことです。

手間がかかる

それは良品である

一手間だけでは
完成できない精度で
作り上げられているということです。
二手間も三手間もかけて
作り上げられたものであります。

改悪って言葉もあるので、
100%とは言えませんけど、
少しずつ改善されたものであるわけです。

それには価値がある

当たり前ですが、
簡単に量産できないものには
量産品よりも価値があります。

手間がかかっているものは
良品である可能性が高く
良品ということは
粗悪品より価値があることを
意味すると思います。

視点を変えれば、
“手間をかけないと作れないもの”
だとも言えます。

今まで手間がかかっていた
作業を簡単にすること、
効率的にすること、
そういうアプローチにも
同様の価値があります。

新しいビジネスってのは
そういう部分に
端を発するのではないでしょうか?

何か始めたい時は
“手間がかかるプロセス”
に目を配ってみると、
それは大概、
“良品を作るプロセス”
であって、

しかも、
“改善の余地があるもの”
であると、
言えるのではないのでしょうか。

一手間かける

人と関わらない仕事は
一つもないので、
すべての人に
通ずることであると思います。

何か完成させてから、
一手間かける時間を設けることが
大切だと思います。

これも残酷な話ですが、
気づいてしまったものを、
手をつけず、
そのままにしておくことは
手を抜いたと言われても仕方ありません。

手間をかけることは
“思いやり”だと言いました。

「少しでも良いものを」
という意識で、
“一手間加える” 習慣ができれば
より価値のあるものを
生み出せる人になれると言います。

最後に

手間をかけることは
めんどくさいことでもあります。

以前紹介しましたが、
めんどくさいことは
”完成まであと一歩だ”
という感情そのものです。
めんどくさいという感情の話

そして、
それに加える一手間ってのは、
自分のためでもありますが、
大概は人のためだと思います。

相手の立場になって、
相手が感動するような、
感心するような、
そんなものを生み出していきたいものです。

コメント

  1. […] ⇨手間をかけるとは […]

  2. […] そういう、 工夫というより思いやりをこめた 一手間かけたメールや資料を作成すること →手間をかけることの大切さはこちら […]

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