【失敗の本質】歴史的大敗から何を学んだのか

【紹介する本】失敗の本質@戸部良一,寺本義也
,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎

 

第二次世界大戦(本書では大東亜戦争)の敗戦から
何を学んだのか
というところを、
“日本軍の組織論的研究”
という観点で書かれ本です。

今の日本は敗戦からの
復興というところから成り立っています。

つまり敗戦こそが現代の原点であるわけです。

本書を通して、
今の日本のルーツと
向き合うことができます。

この本を読もうと思った動機

日本は戦争を放棄した国で、
世界的に見ても
大敗戦国の1つです。

しかし、
日本人なのに
日本のことをあまり知らないもので、

どういう戦争だったのか、
全く知らないままに
ここまで生きてきました。

この本を買ったのは
もう六年くらい前で、
チームの副代表になる
タイミングでした。

右も左もわからなかったので、
まずは”失敗の本質”っていう
タイトルに惹かれて、

失敗しないためには
どうすればいいのか
大失敗から何か得られれば。

そんなモチベーションで購入しました。

しかし、
あまりにも本質に
到達するまでが難解で、
諦めてしまって今日に至りました笑

日本が負けた理由

“日本は負けるべくして負けた”

ということが
いくつかの研究から
言われているようですが

組織論的な観点から見ても
他国、特に米国と比べて
大きく劣っていたらしいです。

負けた理由が多すぎて
読みながら悲しくなりましたが、、、
記載されているものを羅列してみます。

・目的が曖昧で全体に行き渡らない
・ノウハウ不足
・情報収集を怠るため戦略が弱い
・失敗から学ばない
・瞬間火力で勝てればいいという思想だった。

簡単にまとめるとこんな感じでした。
どうでしょうか。

勝ち目がなさそうですね。
圧倒的大敗です。

今に活きているのかどうか

過去はどうであれ
今、その反省は生かされているのか

そんなことを考え読み進めましたが、

これはお世辞にも
今に活きているとは
言えないなと思いました。

特に本書で書かれてた
部分で気になった部分を紹介します。

模範解答しか教えられない教育

学生にとって問題とは
常に教科書や指導者から
与えられるもので

“目的”や”目標”自体を
創出するような教育はされていない。

足を靴に合わせるような教育と言われています。

明確な問題が立てられない
エリート思考の人間だけが
上位にのさぼるシステムが
出来上がっていたようです。

上で挙げあた、
“目的が曖昧だ”
というところはそこに起因しています。

それに合わせて、
陸海空や現場と拠点で
それぞれ模範解答を用意していたあまりに
“大目的”のような根本の部分の
共有ができていなかったようです。

この点に関しては、
今も昔も変わっていないと感じます。

現代の教育も、
与えられた問題を答えるだけの教育ですから。

適応は適応能力を締め出す

明治維新を経て、
0から国づくりを始めました。

ですから、
第一次世界大戦まではなんとか
適応の真っ最中で
最先端を走れたのかもしれません。

しかし、
一度成功体験を経てしまうと、
次の変革に対応できなくなります。

日本は戦争に負けて、
0になって、
“戦後復興”という名目で
恐ろしい速さで
経済成長を遂げてきましたが、
そこに陰りが出てきています。

それは、この50年間で作り上げたシステムが
働き方という部分や、
産業革命という観点から
危機にさらされているものの
一度適応した仕組みを壊すことが、容易でないからです。

それでもGAFAのように、
ずっとトップを張っている
アメリカからも
最先端の企業が
生まれてくる事実もあります。

日本には
そのようなバックグラウンドが
未だにないわけです。
つまりは
敗戦から学べていないと
言えるのかもしれません。

最後に

ただし、
失敗から学ぶシステムはできていて、
各社、日本を支えている企業は
長い歴史の中で多くの経験を蓄積して今に至っています。

だからこそ、
学校では学べなかったことが
社会人に成ってから
会社で学べているわけです。

ありがたいことです。

ただそういう経験を通して思うのは、
日本の教育が進化しない限り、
日本はいつまでたっても
このままなんだろうなとということです。

 

勉強はネット環境で
一律有名講師の授業が聞ければいいのに
と思います。

学校は集団行動を
学ぶ場であれば良いと思うわけです。
いろんなん経験をして、
何かを想像して成し遂げる場として
専念できれば良いのに。

餅は餅屋と言うことです。

なんとかして
仕組みが変わらんものかと
そんなことを期待しながら、
何もできない自分が
今日ももどかしい。

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