ある会社の製造現場に向けて
生産体質の改善を目的とした施策を行っています
その施策というのは
現場の実態を可視化して
現状把握を可能にするツールで
見える化することで得られるメリットの大きさに期待して
推進しているという運びです
何をするにも
どれくらい良くなる
ということを語らなければ始まらないので
現状把握は第0ステップの様なものですから
不可欠ですし、製造業なら当たり前のことです
しかし
それをずっとやってこなかった会社に
それをやれというのも酷な話
家計簿をつけたほうがいいことわかっていても
続けられないのと一緒です
本日は、
システム導入に向けて改善を繰り返し
ようやく現場定着していい形に落ち着いてきたのではないか
と思った矢先に
色んなインシデントが重なって
現場の士気が下がっているという話を聞きました
現場の士気が下がればもちろん
自分たちの施策も滞りかねません
やってといったことも
やりたくないのでやりませんでした
となりかねないからです
そんな実態を聞いて僕は
まずは、現場にしっかり時間をとってでも説明しなければいけないのではないか
と考えました
今現在、現場からすると手間が増えてばかりで
効率化しているという実感がわかないと思いますが
その先にこれだけよくなる見込みだから
今は協力してほしい
みんなで働きやすい環境を作りましょう
という言葉をかけられるようにしたい
という意図でした
上司に相談したところ
説明して理解してもらえるような事なら
とっくに理解してもらえているはず
理解してもらえてないのであれば
仕組みが悪い
使ってもらって実感するようなシステムを作りなさい
というように言われました
ああなるほど
となったのが本日の学びです
生産現場改革の為に現場の士気向上は
必要条件ではあるのものの
十分条件ではありません
生産現場改革のためにどれもが効果を感じられるシステムを導入することは
必要十分条件です
結局確かにそれは必要だ!
と思っていることが
それで十分なのか?
と聞かれた時にそうではない
となるのであれば
それは施策として不十分なのだ
ということになると思います
誰もが効果を感じられるシステムを作る
なんてきれいごとであり青写真の様なものですから
難易度が高いことは百も承知です
しかし、狙うべきはそこ
そこにフォーカスしたうえで
“だからこれをする”
と言えることが大事なのだと思いました
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