【原発処理水について】答えなき問題について考える

日本で生きる




政府が二年後を目処に
原発の過程で発生した汚染水を
特別のろ過システムで処理したもの(処理水)を
海洋放出することを決めました。

皆さんはどう考えますか?

原発処理水の実態

処理水の放射性物質含有量は十分に薄い

処理水の現状の濃度は
国の基準値の1/6

二年後に排水されるときには
1/40まで薄めるとしています。
→日経新聞より

これは、普通に生活している際に浴びる
放射性物質の量よりも少ないのです。

世界では当たり前にやられている

お隣の韓国でも原発処理水の
海洋放出はすでに事実として行われています

フランスでは
福島第一原発貯蔵量を超える量の
放射性物質を毎年海洋放出しているといいます。
→産経ビジネスより

処理しないとどうなるのか

一言で言えば、
廃炉作業を妨げるということです。

すなわち、
一番危険な部分の処理を
後回しにするということです。

廃炉作業を進めるために
放射性物質を除去する必要があり
その際に安全な形にしたのが
いわゆる処理水です。

この処理水は
行き場がないので
巨大なタンクに入れられています

今そのタンクが1000基を超え始めたというから驚きです

無限にこのタンクが置ければいいですが
2022年には貯蔵タンクがいっぱいになるようです。

危険な放射性物質を抱えるリスクを負ってでも
科学的に証明された安全な処理水を貯めるのかどうか
そこが論点になるのです

スムーズに進まない理由

このように事実だけ並べれば
“そうあるべきだ”
という結論に至ります。

政治家の判断はそこから来るわけですから
間違ってないです。

ただし、
そこにモラルの問題が入ってくるから
ややこしく、複雑で、
最終的には答えのない議論へと
発展していくのです。

現地の漁業関係者への影響

当たり前ですが
今まで漁業を営んできたその海に
明日から処理水を流します
と言われたら
「いやいや。待ってよ」
となります。

当然です。

メイドインジャパンというだけで
安心するほどにブランド力は絶大です。

その逆も然りですので、
風評被害は相当なものになります。

世界各国の批判

海は世界どこにでも繋がっていますから
その海に流すということは
自国だけの問題ではない
ということです。

中国や韓国が
ものすごい批判をしているようです。
→BBCニュースより

正直韓国が実施済みだ
という事実だけでここは問題ないとおもますが
火のないところに煙は立たないとも言います。

このような漬けいる部分を作ってしまうと
いつまでもゴタゴタ蒸し返される未来も
見えなくないです。

答えのない問題について考える

さて、
科学的に問題のなくても
気持ち的には受け入れがたいものを
どうしていくのか

そこを考える必要があります。
皆さんはどうするべきだと思いますか?

僕が考えるのは
日本で販売するすべての飲食物について
放射性物質の検査しその実態を明示する
という方法です。

手術で坊主にしてきたクラスメイトを
守るために坊主頭になる
逸話に則った対応策です。

やるべきことは
“理解を深めること”と
“なれること”くらいしかないと思うのです。

プラシーボ効果というものがあるように
人間の思い込みは
時に薬にも毒にもなります。

ですから、
悪い思い込みを
払拭しないことには何も前には進まないのです。

放射性物質と共存するしかないのであれば
それを受け入れる準備を
しなければいけないと思います。

最後に

正直どうなるべきか
予想もつきませんし
持論も特にありません

というか、
無責任に主張はできません。

ですから
まずは実態を知ることから
始めなければいけません。

「政治家がこう言った」
と、ニュースが囃し立てて
外からワーワー言うのは自由です。

ですが、
先送りにするだけで
根本的な解決にはなっていない事実だけは
知っておくべきなのです

それから、
海外から理不尽言われて
好き勝手な物言いをつけられているにもかかわらず
国民は無知であるために
その実態について何も答えられない
というのも実に切ないです。

ここまで読んでいただけた方には
ぜひ事実を調べていただき
実態を知ることで
持論を持っていただければと思います

きっとそれが
物事を進展させるはずですから。

 

また、留意しておきたいことは
原発なしでは生きていけない時代が
くるかもしれないという事実です。
→カーボンニュートラルを知る

化石燃料を燃やす発電を止めないと
生態系を破壊し
人間の生活に大きな影響を与えます

それを実現するためには
原子力発電は不可欠だ
ということです。

遅かれ早かれ
日本人は決断を迫られます。

ですから、
今考えて欲しいのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました