今回紹介する本
ニューコンセプト大全
@電通Bチーム
ニューコンセプト大全 仕事のアイデアが生まれる50の思考法/電通Bチーム
世の中にないアイデアを生み出すということは
非常に難しいことです。
そんな苦労に対して
一筋の光を当ててくれる本がありました。
僕が特に面白いと思った内容について
ご紹介させてください。
ニューコンセプト発想法 第6選
花粉症型学習モデル
この思考法のサブタイトルは
“浴び続ければ発症する”
です。
花粉症を始めとするアレルギー症状は
去年まで大丈夫だった人でも
唐突に症状が出てしまうことがあります。
この症状からわかることは
浴びるほど接触するような環境に置き続ければ
いつかどこかのタイミングできっかけが訪れる
ということだという話です
実は”学習”には
その色が濃く反映されている
と言うのが
“花粉症型学習モデル”の
言わんとするところです。
“何かを予習してこい”
とか要求されることなく
わからないながらも
とりあえず一緒にがんばれ!
とだけいう。
習うより慣れよ
言葉も芸術もスポーツもそうです。
とにかくひたすらやっていたら
いつしかできるようになっているもの。
“まさにその能力が発症したかの様に”です。
それを踏まえると、
勉強の成功率は
環境にこそありそうだ
と言うことが見えてきます。
スモールメリット
ここでは
“エストニア”
が例として挙げられていました。
エストニアは無血革命を起こした国だと言います。
また、国民一人一人は、
“私たちが国をゼロから作ったんだ”
と口にするらしいです。
と言うのも、
本当に独立したは良いけど何一つ仕組みがなかった
というのが最初の状況のようで、
だからこそ、国民一人一人が
生きていくために自分たちで工夫をしなければいけなかった
という歴史があるからです。
それを可能にしたのが130万という
福岡市よりも少ない人口だったという話です。
少ないからこそ
身軽で合意が取りやすく
どんどん変化が生める。
大きくすることがかっこいいように見えますが
小さいからこそできることがある
と言うのも一つの事実なのです。
人生二毛作
様々な本で
たびたび出てくる伊能忠敬。
彼の生きざまは
人にいろんな選択肢を与えてくれます。
彼は日本地図を作ったことで有名ですが
それを始めたのは50歳になってから
成し遂げたのは70代になってから。
何かをするには遅すぎるなんてことはないし
おわったと思ったものにこそ
魂が宿る場合があるのです。
ツイスト改名
流行はただ繰り返すのではない
本質を変えずに
重心を現代のニーズにずらすのだ。
そんなフレーズが書かれています。
例えば”ペアルック”は
“シミラールック”へ
これは”同一性”から
仲間と個を大切にする”類似性”への
価値観の変化を掴んだという例です。
“ウエストポーチ”は
“ウエストバック”へ
既存のものに新しい名前をつけることで
新しいものを生み出しました。
“セカンドバッグ”は
“クラッチバック”へ
名前を変えることで
バブル臭の払しょくを実現しました
真新しいだけが正解ではないことがよくわかります
猿人類コミュニケーション
ここで触れられるのは
結局最高に歓喜するその瞬間には
言語なんてものはなくて、
皆猿みたいになるよね。
と言う話です。
高次な言語で想いを伝えるわけではなく
うぉー!すげー!!やべー!!!と
著しく言語能力が落ちた形で
気持ちを表現する人が多くなるからです。
別の項でも
“欲求反転法”という形で
似たような話が触れられています。
食えれば満足していた人間は
いつしか、他社から認められないと苦しくなるようになり
自己肯定感を持って生きることが
高次元な幸福なのだ。なんて言われるようになりました
しかし、その一方で、
キャンプや、瞑想など
全てを捨て去った原点的な営みに
ニーズが殺到しているという事実もあると言います。
ここからわかることは、
人間の営みがどれだけ高度になっても
求められるものと言うのは
かわらず本質的なのだ。
と言うことです。
単位マーケティング
端的に言えば
自分たちの感動を
独自の単位を使って表現すると
そのうれしさを上手く伝えられるよ
と言う話です
例えば
仕事終わりのビールの一口目のうまさが
1”グビル”だったとしたら
この飲み物だったら5″グビル”はいける!
みたいなイメージです。
感動を自分で定義して
言語化すると
目標が非常に具体的になります。
最後に
世の中にある
様々なブレイクしているもの全ては
それなりの理由を持っている
と言うことを改めて痛感させられました。
それらの成功法則を
改めて言語化することで
次の自分のアイデア発想に繋げることが
できるようになるというわけです。
もし、あなたがアイデア発想の段階で困っているのであれば
ぜひこの本をお手に取ってみていただきたいです。
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