【中国製造2025】中国から学ぶべき3つの理由

本と生きる




【参考にした本】中国製造2025の衝撃


「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか [ 遠藤 誉 ]

中国は近い将来
本当に世界を統べるかもしれません

それは、
調べればわかる形で
堂々と行われています。

 

そんな帝国主義的な考え方が
何故まかり通るのか?

 

それは、堅実で野心的な計画を
今の世界のルールに乗っけながら
運用しているからです。

今一度、
偏見なしで中国の強さを理解した上で
学ぶべき部分を学ぶ必要がありそうです。

中国製造2025とは

“made in China 2025”
と読みます

これは2025年までに
ハイテク産業のコア技術の70%を
自給自足で賄うことを掲げた政策です。

これは中国が世界一の国になるために
すなわちアメリカを超えた大国になるために
必ず達成しなければいけない目標だ
ということです。

アメリカを経済力で越えるためには
30年かかる
と2015年当初言われていたようで

2025年というのはその最初の10年は
重要な一歩目だと言えるのです

中国を見習うべき三つの理由

野望が強いから

本書では
中国製造2025が掲げられた
意外な理由が詳細に書かれています

その発端になったのが
“尖閣諸島問題”
だったというからオドロキです。

そこからどのように
政府が動いていったのか
と言う話です。

それは
反日運動から起こった
日本製品の非買運動からでした。

日本を敵対視し
日本製品をひたすら攻撃している最中
ある学生がネットに書き込みが
注目を集めたと言います。

今使っているパソコンもスマホも
中身はmade in Japanばかりだ
これでは
made in China なのか
made by Japan なのかわからない

この書き込みによってお
中国はただの組み立て工場に過ぎず
中国の技術力だけでは
生活必需品の1つも作れないのだ
と言う事実が矢面に立ちました

そしてこれは、
経済成長率という観点から
大量生産に根ざした政策によるものだ
と言う解釈から
反政府感情が強くなったようです

その結果、
中国の課題を真摯に受け止めた習近平が
中国製造2025を打ち出したのです

激情的でない日本人からすると
あまり共感できないのですが

アンチを謳っていた日本によって
支えられているという事実に
憤りが爆発したわけです

 

正直、
日々生きていく中で
悔しくて仕方がない瞬間というのは
そうそうあるものではないです。
なぜなら、”本気”になれる機会が少ないから。

その点中国の国民性として
中華民族が一番でなくてはいけない
という強いナショナリズムがあり
その思いが政策になって
国を押し上げているからすごいです。

僕ら日本人からは年々プライドが
抜け落ちていっています。
これでは負けてしかるべきです。

モチベーションになりうる野心を
それぞれが持つべきなのかもしれません。

用意周到であるから

中国には
“中国全球人材信息網”
というコミュニティがあるといいます。

世界中の中国人留学生が所属する
コミュニティです。
1996年に発足されたもので
主にシリコンバレーの研究者が所属していた
と言います

それらの留学生を
2012以降に加速的に帰国させ
中国の技術革新に貢献させたと言います。

確かに当時は組み立て工場に過ぎず
国内にコア技術を持ってなかったのですが
着実に種をまいていたという用意周到さには
目を見張ります。

 

また、世界第2位の経済大国でありながら
GDPはまだ低く、国内の貧困格差があるという
主張のもと、
未だに発展途上国のコミュニティに
根を下ろしているといいます。

それは、
発展途上国があやかれる特権を行使すること
それから、
発展途上国と目線を合わせて独自のコミュニティを
作り上げること
この2つの目的があるらしいです。

とにかく、
全てにおいて戦略的だな
という印象があります。

やりすぎだ。
と揶揄することは簡単ですが、
ここまで堂々とやり切る姿は感服です。

やると言ったらやるから

一党独裁の中国は
右を向けといえば
企業も行政も何もかも揃って
右を向くような国です

国民の目標として
大きく掲げられる数字に向かって
国民総力あげて邁進することができます

これも
日本ではありえない光景だなと思います。

日本のトップは幼稚な内容で
喧嘩をするのが仕事ですから
仕方がないですね。

そういう足の引っ張り合いをしているうちに
力の差をどんとつけられて
言いなりになるしかない未来も来かねません。

大義を持って
国を挙げて目指す目標の
1つや2つあって良いのではないか
と感じます。

最後に

中国はパワフルな国です。

必要な種は世界中に十分に蒔いてあり
国民の意思統一もされていて
聞きたくないことは無視をする図太さもある

その上実力行使できるだけの
パワーがあるとすれば
手に負えません。

日本は、
無宗教な国であるがゆえに
日本国民として、、
のようなナショナリズムに訴えかけるような
話はおそらく響きません。

個々人がどのように感じて
どのように生きていくのか
それぞれで考えることが重要そうです。

コメント

  1. […] 昨日紹介したように 中国は自国の技術力不足を憂いて 国民総動員で 急速にイノベーションを起こしました。 →ご参考 […]

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