【日本のものづくり】技術の狭間から見つける新しい提供価値

日本で生きる




世界中の国でカーボンニュートラルが叫ばれ
欧米や中国をはじめとする先進国では
圧倒的なスピードでBEV(battery EV)化が進んでいます。

それに対して
圧倒的な遅れを見せているのが
かつての自動車大国日本です。

この時代の流れは
例えるならばMDプレーヤからMP3プレーヤに変わった
ポータブル音楽機器の様な変化があります。

その後、CDから曲を取り込む時代から
サブスクで聞き放題の時代へと移り変わりました。

 

ipodから始まったapple製品は
形そのままでiphoneへと進化を遂げ
apple watchへの展開も見せています。

素人目から見ても
ipod, iphone, apple watchの中身は
そんなに違はないだろう。
と感じるはずです。

なぜなら、
どれも使い勝手が同じだからです

これが新しい時代の
ハードウェアのあるべき形だと僕は思います

 

あるコンセプトの一つの箱があって
それにカメラを付けたり
充電ポートを付けたりするような小さな変化で
どんなものにでも変化できるような
自由度が底にはあります。

それこそ
大きなiphoneにタイヤを付ければ
apple carになるのだ
という発想は至極当たり前なので
説得力があります。

 

ただ話はそんなに簡単ではない。
と言うのが面白いところです。

簡単ではないからこそ
後発企業にも付け入るスキがあると考えるのです。

技術の狭間から見つける新しい提供価値

信頼性設計という着眼点

例えばapple carを作るとしたら
その車は雨風にさらされ
直射日光と夜間の寒さを経験しながら
長時間の高速運転をしなければいけない。
それも何年にも渡ってです。

そんな使われ方をしながら絶対に壊れない
apple製品が簡単にできればいいのですが
それが簡単ではないのです。

トヨタの車に安心して乗れるのは
信頼性が確保されているからです。

この”信頼性”と言う部分が
一朝一夕には手に入れられない
と言うのがまた面白い部分です。

 

かつての自動車メーカは
新興企業が持っているような”簡単な車”のイメージに
置いて行かれてはいけないし、
新興企業は、大企業が持っているのと同じだけの信頼性を
できるだけ早く獲得していかなければいけません。

今まさにその間が埋まろうとしながら
埋まりきっていない時代だと言えます。

そこにベストフィットな形で物を提案できれば
それは大きな価値を示します。

システム全体という着眼点

例えばappleが車を作るとして
一からタイヤを作るかと言えばそうではないはずです。

実際、トヨタも車を作ってはいますが
タイヤを設計しているわけではありませんから。

ここから見えてくるのは、
ある一つの製品は
いろんな技術の組み合わせでできているということで
矢面に立つメーカが全てを考えて
全てを作っているわけではないということです。

 

例えば、
デザートセットを考えてみてください

それを提供する方法は様々あります。

①業務用スーパーで売っている
ケーキやコーヒーを並べて提供する

②自家製のケーキとコーヒーで提供する

③小麦粉や生クリームなどの材料だけを提供する

などなどです。

 

もしあなたが家にいて
友達にデザートセットを提供したい
とした時にどんな選択肢が考えられるでしょうか
今であればUber Eatsに頼むということもできます。

Uber Eatsは出来合いのセットを
望んだタイミングで届けてくれます。

何も用意していなければ、
この楽さ、うれしさには
感動を覚えるはずです。

 

この感動は一般消費者に限った話ではありません。

色んなメーカーにとっても
今欲しいけど実際に手元にないものを
“これ使ってください”
とパッケージで提案してくれる人がいてくれたら
嬉しいはずですから。

今の自動車業界の様に
大きな変革が訪れている業界では
そのシステム提案がさらに刺さりやすいのです。

最後に

恐らく
難しい戦いでの勝ち筋は
このあたりにしかないんだろうな
と思っています。

しかし、言うは易し。

凄く使いやすいものを
1つにまとめてキット売りできてしまえば
誰もがうれしいことは間違いないですが
それができるのであれば、
今頃世の中にあるでしょう。
と言う話です。

そんな逆境を跳ね返し
日本が再興してくれることを
願ってやみません。

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