【自動車業界×技術者】市場価値について考える

日本で生きる




これから就活する理系大学生は
その業界がどんな製品を扱っているのか
それを意識してみると良いかもしれません

その製品が
“無くしても気にも留めないものなのか”
“ライフサイクルが短いものなのか”
はたまた、
“人の生死に関わるようなものなのか”

どのような製品を生み出しているかで、
求められるスキルも違えば
鍛えられるスキルも違うのです

自動車業界は
厳しい商材を扱うだけに要求水準も高いので
技術者として市場価値を高めてくれる場所だ
と言えます。

自動車業界とは

自動車業界が扱う商材は
“人を高速で輸送するモビリティ”です。

もちろん、
時代は進歩してますし、
それだけを作る会社では
なくなってきていますが、
根底はそこにあります。

自動車は
約100kmのスピードで
人や物を運ぶ物ですから、
“少しの不具合で生死につながる製品だ”
と容易に想像できます。

つまり
自動車業界の仕事
というのは
“乗り物を作る仕事”
ではなくて
“命を運ぶ仕事だ”
ということです。

そして
そのような製品を扱う技術者は
不具合を確実に避けなければいけませんから
想像以上に厳しい要求水準で仕事を求められるのです

自動車業界で働くメリット

厳しい要求水準の元で仕事をすることで
自分の基礎的な仕事力が鍛えられ
市場価値が高まっていきます。

論理的な思考が鍛えられる

この業界は
“絶対に大丈夫だ”
という理屈の積み重ねで
仕事が進められます

“絶対に不具合を出してはいけない”
という使命感が強いからです

そういう背景がありますから
“たぶんこうだ。”
という理屈は確実に通りません。

どんなに複雑怪奇な現象にも

これをやれば
こういう理屈で
大丈夫なのだ

という根拠が必要になります。

これを、
毎日毎日厳しく指導されるので
“なぜこうなるのか”
という着眼点が
高い水準で身につくのです。

説明能力が身につく

上の”論理的思考”と
かなり近いですが
それを使って人に伝えるということが
強く鍛えられます。

なぜなら、
少しでも論理が破綻していると
そこで辻褄が合わなくなって
理解してもらえないからです。

論理的に考えることができても
人に伝えることは
その何倍も難しいものです。

ですから、
頭の中から外に出して
誰にでも伝わるカタチに直す
ということが大事になってきます。

それが常に求められるので
自ずと伝える力も身についていくのです。

深く考える力が身につく

“命に関わる製品だ”
といえど
商売ですから
売れなければ意味がありません。

競合他社もいれば
流行り廃りもあります。

ですから、
いつまでも古くて使いなれた
硬い案に縋っているわけにもいきません。

常に一番安くできる方法を考え続ける必要がありますし
他者に対しての優位性を考える必要もあります。

 

品質なのか
安さなのか

 

どちらかであれば
比較的楽なのですが
そうではないので非常に難しいのです。

そのような厳しい環境に置かれていることで
“一番良いものは何か?”
それを根気よく考える思考回路が身につくのです。

最後に

まとめれば、

自動車業界は
命に直結する商材を扱いながらも
競争が激化している市場ですので
品質への意識が非常に高い上に
コスト争いも過激な市場に位置する
業界である。

 

品質を確保しながら
コストを追い求める
ものづくりを進めていくためには
深く考えた上で論理的に思考整理し、
コミュニケーションをとる必要がある

 

だからこそ、
自動車業界に技術者として身を置くと
求められる水準が高くて厳しい代わりに
技術者として欠かせないスキルが
高い水準で身につくのだ

ということです。

 

そして
今から就活をする
理系職志望のあなたに伝えたいのは
そこで扱う商材が
企業性を決めていると言っても
過言ではないということです。

中の人の話を聞くのも大事ですが
そういう観点から
自分がどのように成長していくのか
想像してみるのも良いのではないか
と考えます。

おそらく世界を見渡せば
卒業後そのままの自分でも
十分に戦っていけるような世界が
あるのだと思います。

ですが、
要求水準の高い会社では
ほぼほぼ通用しません。

まさに自分がそんな毎日を過ごしていますが
辛い時期を乗り越えれば
着実に市場価値を高めていけるはずだ。
そう思えるとことろに
強いモチベーションがあったりします。

社会人になる前に
どの会社でなら
自分が求める社会人像に近づけるのか
そんなことを考えてみるのも
大事だと思います。

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