【筋を通すという生き方】響@柳本光晴から生き方を学ぶ

【紹介する本】響~小説家になる方法~@柳本光晴

筋を通すという生き方は
圧倒的にかっこいい。

自分自信に、
自分の生み出したものに、
誇りを持つこと。

その大切さを教えてくれる漫画です。

筋を通すという生き方

大切なものを譲らない

空気を読んだり、
気を使うことに慣れた僕たちは
多少礼儀のないことを
言われても許してしまいます。

この漫画では、
大切なものは大切だと
描かれます。

作中で
小説を書いてみよう!
と、ビギナー向けに語られていた
方法があります。

まずは、自分の一番許せないことを書きなさいと
それから、その悪事をやっつけてくれるヒーローを書きなさいと
そして。そのヒーローはあなたが一番スカッとするものにしておくとベター

そんなことが書かれていましたが、

もしかしたら、
この漫画もそういう構成で描かれたのかもしれません。

とにかく、筋の曲がったことが
大嫌いな主人公が、
バッサバッサと
権威を持った人間をぶっ潰していく。
あらすじを言えばそういう話なので。

役割を果たすということ

作中に出てくる漫画家が言います

「漫画家が編集にネームわたしてんの。
聞きたいのは載せるかどうかだけ」

「知ったこっちゃねーんだよ。
わたしの漫画は面白かっただろ。
お前は黙って雑誌に載せることだけ考えろ」

この漫画家がなかなかパワフルなんですが、
筋を通している人間は生き様がかっこいい。

面白い漫画を描くことだけが
漫画家の仕事だ。
載るか載らんかは範疇じゃない。

自分の仕事も
似ているところがあるなと思いました。

結局財布の紐を握ってるのも
決定権あるのも上司
自分がやれるのは
その決定の準備をするところまで。

任された仕事に対して
「自分は役割を果たした」と
自信を持って言えるようにすることが
かっこよく生きるための
第一歩なんだろうなと思いました。

誇りを持つということ

このご時世、
残業制約も厳しくなってきていて、
そりゃやればクオリティが上がりますが、
人生全部そこに捧げたいわけではない

そういうことが多いです。

ただ、自分が携わった仕事に対して、
生み出したものに対して、
誇りを持つ必要があるんだと思います。
有識者に云々言われて、そりゃ正論だな。

ってなった時に泣き寝入りするのか。

泣き寝入りした瞬間に
当事者意識は消え失せてしまうので。

ただのコマになるのか。
それは良くないです。

“言われたからやる”
これが発動した瞬間に
誇りが消え去ると思っていいです。

常に、自分の意見を持って
戦いたいです

自分が何者かということ

作中で10年ごしに
芥川賞をとった男が言います。

「小説家にどうやってなれるかと
言われたら答えられない
ただ、何年も努力し続けて、
ただ小説のことだけを考えて、
そうやって俺は芥川を取れた。」

本を出せば小説家ではない。
小説だけで食えるようになって
初めて小説家を語れると男は言います。

なるほど。
小説だけで食えて一人前。

自分は”自分の肩書き”何を語れるのだろうか。
自分は何者なのだろうか。
そんなことをふと感じさせられました。

ものを書くということ

作中で主人公の響きが言います。

「目の前のあなたが読んでくれたなら、
私の小説はあなたのためだと思っていい。
感想もあなたが思ったことがすべてで、
私が付け足すことも、差し引くこと個もない」

「私は書きたいものを書き続けるだけ」

響の口から”小説家”という言葉は
一度も馳せられていない気がします。

響にとって、物を書くことは
ライターとか小説家とか
そういう類のものではなくて、
自分自身の生き方だと言っています。

最後に

筋を通すということが
かっこいいことを学び
自分が何者なんだろうかと
考えさせられる本でした。

首尾一貫して、
女子高生が権威もった人間を
ぶった切る話であることは
間違いないです。

爽快感は凄いと思います。

心に残った一言は

「戦わなくなったら終わり。
枯れたら落ち着くしかない」

身に覚えがあります。
戦うことに疲れて離れた
経験があるからです。

まだ、戦い続けられている
あなたに言いたいのは、
辛くてもそこに根を張り続けている
その姿はかっこいいということ。

一度引き抜かれると
簡単には戻ってこれないから。
自分の生み出しているものに
誇りを持ち続けながら、

戦いきって欲しいです。

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