【今しかできないことをやる】ハード設計時代に学んでおきたいこと

ハード設計でしかできないことは
1.扱いやすさを考えること
2.ずっと使えることを考えること
3.堅実に計画的に考えること

この3点ではないかと考えます

多くの会社で
ソフトウェアの技術者が求められる中、
ハードウェアの技術者として生きて行く身なのであれば
ソフトウェア設計では決して身につかない考え方を習得できる
貴重な機会であることをプラスに捉え
学びを深めていきたいところです。

はじめに

ソフトウェアとハードウェア

人間に例えるならば、
脳みそと神経系が
ソフトウェアです。

ソフトウェアは
こう動けと指令を出して
それを動力部に情報伝達させる
役割そのもののことを言います

ハードウェアは
骨や筋肉を含めた
体そのものであり、
人から見られる外見だったり
骨や関節と言った動く部分であったり
味覚嗅覚のような刺激を感じる部分だったり

とにかく形あるもの全てが
ハードウェアと言えます。

ソフトウェアファーストの時代

様々な大手企業で

“ソフトウェアファースト”
“AIファースト”

と言った言葉が目立ち始めました。

すなわち、
何を考えるにしても
ソフトウェアのことを第一に考えなさい
ということです。

詳しくは割愛しますが、
そういう考え方のもとで
企業の開発部門への比重が
間違いなくソフトの方に傾き始めている

そういった時代であるということが
まず前提にあります。

それを踏まえると
これからハードを考える人口は
ますます小さくなっていくことは明らかで

いつかソフトに携わるその日が来た時には
出遅れていると言われかねないのです。

そんな時代背景だからこそ、
”ハード設計者”は腐ることなく
今しかできない仕事を全うするべきだと
思うのです。

ハード設計時代に学んでおきたいこと

扱いやすさを考えること

iPhoneを思えば想像しやすいですが
アップデートは頻繁にあっても
機種変更はそんな頻繁に行われません。

それは、そもそも
新しいモデルが出るのも遅いし
何よりユーザーからしたら高いからです。

ソフトは、
不具合があれば修正できますが
ハードは買い替えがない限り
ずっとユーザーの手元にあり続けます。

そしてその修正は
数日で済むものではなくて
長い月日がかかるものだという事実があります

ですから、
「とりあえずユーザーに手にとってもらって改善を進めよう」
では、半ば手遅れで

“いかに初めから扱いやすいのか”
それを突き詰めていく難しさがハード設計にはあるのです

ずっと使えることを考えること

ソフトウェアは頻繁に更新されるが
ハードウェアは早々買い替えられることはない

ということで、
裏を返せば、
ハードは長くずっと使われる形態であるということです。

ですから、
ずっと安心して長く使ってもらえるように考え抜き
また、確実に保証できるように
仕事を進めていかなければいけないのです

堅実に計画的に考えること

ソフトウェアは最悪二日前であれば
改善可能であると聞いたことがあります

一方で、ハードウェアは
2、3か月の猶予がないと
よっぽど変更なんてできません

ソフト設計に求められるのが
顧客の要求に数日で答える
メンタリティと瞬発力である一方で

ハード設計は
なるべく手戻りがないように進めていく計画力と
顧客の要求に対して、
その計画に対して
できないものはできないと言える
説得力と決断力が求められるのです。

最後に

一つのミスが
簡単に数カ月の遅れになってしまう
その恐ろしさがハード設計にはあります

ミスったら
寝ずに頑張って乗り切ればいい

そういった甘えは許されません。

一つ一つの決断に
大きな責任が伴うのです。

じっくり考えて下した決断だからこそ
責任がさらに重いのです。

そういったプレッシャーが
ハード設計にはあります。

ハード設計に居る時間がどれだけあるかわかりませんが
確実に未来を思い描く必要がある責任ある環境に入られることは
間違いなくプラスになります。

絵に描き起こす机上の段階から
ユーザーの使い方を想定した
想像力とそれを実現する計画力

これを身につける機会にしてみてください。

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