【愚問】仕事と家庭どちらが大切なのか

日本で生きる

“仕事と家庭どちらが大事なの”

という言葉が昔からあります

大きなジレンマとして
数々の物語を生み出している
価値観です

ぼくとしては
この言葉に非常に違和感を感じます

仕事と家庭どちらが大切か?

例えば、
ある歴史ある料亭を経営する家庭に嫁いだのであれば
その伝統を守ることに重きが置かれそうになることは
最初から見えていることなので
ある程度の理解がそこにはあるはずです

ケーキ屋に嫁ぐ場合
クリスマスにケーキなんか作ってないで
家族の為に時間使いなさいよ
なんて言わないはずです

あるライフラインに携わっている人に
社会のインフラを止めてまで
家族との時間に当てろというのも
なかなか酷な話です

そう思うと

仕事と家族どちらが大事か

という問いは
いわゆる替えの利く
普通のサラリーマン家庭にのみ適用される言葉である

と捉えることもできるのではないか
と考えるのです。

仕事を重視した場合

家族に負担をかける

仕事を重視して
家にいる時間が短くなると
家で協業してやるべきことができず
相手に任せきりになることが考えられます

その場合相手に
一方的に家庭の負担を背負わせることに
なることが考えられます

家族に心配をかける

家におらず、
責任とプレッシャーから
過労を強いられているとしたら
それは家族に精神的な負担をかけることに成ります

家族を重視した場合

チームに負担をかける

残業をせず、
最低限の責任だけを果たすような働き方や
有休を取得し
自分の業務負担を他者に請け負ってもらう働き方は
チームに負担をかけます

仕事に対する責任感が薄れる

誰でもできる
替えの利く業務であればあるほど
家族を優先するために融通が利かせられます

自分にしかできない
自分がやるべき事だ

という仕事が自分にない
ということは
やりがいがないことに成ります

両立させる場合

家族からの理解を得る場合

専門的な仕事をしている家庭の様に
仕事に対する理解が得られれば
その役職でその業務をやるのであれば
家族のための時間が少なくても仕方がない

そう思ってもらうことができれば
両立が可能です

職場からの理解を得る

自分がいないと家庭が回らない
ということで時短勤務にしてもらう等
職場からの理解が得られれば
両立が可能になります

最後に

仕事と家庭の両立というのは
お互いの理解があってこそだと考えることはできないでしょうか

近年は会社からの歩み寄りが強いです

普通のサラリーマンは
確かに働き方改革のあおりの中で
時間制約の中での仕事を強いられます

ホワイトカラー化が進む職場では
部下が捌けない仕事は
中間管理職の仕事になります

仕事がやり切れないコトが認められ
仕事のやりきりよりも
有休の消化や残業時間削減に従事する
普通のサラリーマンからは
増々仕事に対する使命感が薄れていくのです

それに加えて、
“仕事と家庭の両立”
という正義ともいえる価値観が
余計に割り切りで仕事をするサラリーマンを増産していく
と考えるのです。

割り切って仕事をしている人が
家族から仕事に対して理解を得るなんてことは不可能です

理想的なワークライフバランスを生み出すためにも
しっかり役割を意識して
どのような形で社会に貢献するのか
1人1人が説明できるようになりたいところです

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