【アンチ形容詞】本質的な難しさを示す

自分を生きる




例えば難しいことを説明するとき、
“~~が難しい”ということが
一番簡単な表現です。

ただし、
形容詞に頼った表現をしていると
本質的な難しさを表現できません。

難しさを、
“難しい”という形容詞に頼らずに
ロジックで表現できると
本質的な難しさを伝えることができます。

本質的な難しさを示す

難しさを紐解く

例えば、
はじめて鉄棒で逆上がりに挑戦した時の
難しさを紐解いてみましょう

逆上がりは、
足で地面をけり
腕で体をひきつけ
腹筋で下半身を引き上げる
これを同時に行うことで
鉄棒を軸にして回ります。

できない人は、
この”どれか”が、できていないのです。

ひきつける腕の筋力が足りない
蹴り上げる方向が違う
腹筋が弱くて引きあがらない

そんな理由の組み合わせで
“逆上がりができない”
状況は出来上がります。

“難しい”のロジックを組む

では、難しいと考える人は
何が難しいと感じるでしょうか。

恐らく、
こういう感覚的なものほど
難しい理由を考えないものです。

とにかく難しいので
“できないから難しい”
くらいしか説明のしようが無いのでは
ないでしょうか。

ここでロジックを組んでみます。
ロジックを組むというのは
論理的に説明することです。
因果関係や相関関係を使って説明するような
形に整理することをロジックを組むといいます。

逆上がりができないことについて
ロジックを組んでいきます。

 

何でできないかは先ほど考えました
例えば腕で引きあげられないとしましょう

なぜ引きあがらないかというと
毎日在宅デスクワークで、
運動する間もない女性OLだったから
腕の筋力が足りなかったからだ

とか、

在宅の間に5kg太ったからだ

とか
理由があると思います。

あとは
高い鉄棒でやろうとしているとか
そもそも初めてだとか
そういう理由も考えられます

 

これらを並べると

毎日自宅で在宅ワークをしている女性がいました
彼女は5kg太ってしまい運動不足を痛感しました。
久しぶりに運動しようと心に決めた彼女は
公園で運動を始めました。
ある程度動いて充実感を感じた彼女は
高めの鉄棒にぶら下がり逆上がりに挑戦しました。
人生で一度も成功したことがない彼女にとっては
できないのも当然でした。

みたいなストーリになります。

 

これを端的に整理すると

最近運動不足で5kg太った女性が
一度も成功したことがない逆上がりに挑戦した

くらいにまとめられると思いますが、
これだけ聞いたら
「それは難しいでしょ」
と言われるのが想像できると思います。

つまりはそういうことなのです。

難しいことを
難しいと言わずに
論理だけで伝えること。

これが本質的な難しさを表現するということなのです。

最後に

これができると何がいいか。

相手を説得しやすくなります。

どうしても欲しいものがあった時に、
「すごくすごくほしい!!!!」
と熱を込めて伝えても、
「我慢しなさい」
と強めに言われる落ちが見えます。

それと比較して
「明日使う○○がないから買ってもいいか」
とか、
「古くて壊れそうだから買ってもいいか」
とか、
端的に理由を並べたほうが
「しょうがないな」
を引き出せます。

難しさをうまく伝えられないと
“できないこと”に
“頑張れ”というだけの関係が出来上がります。

それでは誰も得しません。

必要に応じて、
形容詞を使わずにロジックだけで伝えることを
意識すると別の見え方ができます。

ぜひ試してみてください。

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