【控え目に言って最強】コンセプチュアルスキルとは

本と生きる




あの人に頼むと
的確なアドバイスが返ってくる
そんな経験はないでしょうか。

自分の中にとどめていると
全く解決に至らなくて
もやもやする一方だ。

そんなコトも
彼に頼んでしまえば一発解決。
そんなスーパーマンのことです。

そのような、
人から見て”賢い”と言われる人が
持っているスキルが
コンセプチュアルスキルです。

このスキルについて
詳しく非常にわかりやすく書いてある本を
見つけましたので紹介します。

【紹介する本】
コンセプチュアル思考@好川哲人

コンセプチュアル思考@好川 哲人

コンセプチュアルスキルとは

会社の運営等
社会的な活動をするために必要なスキルが
3つあると書いてあります

実際に実務をこなすための
“テクニカルスキル”

人と関わる時に使う
“ヒューマンスキル”

そして
組織を動かす
“コンセプチュアルスキル”です。

このコンセプチュアルスキルは
正しい判断をするための思考法と
的確な行動力の合わせ技を
意味しています。

ですから、
コンセプチュアルスキルがある人は
目に見えない問題や
複雑な問題を
いともたやすく解決できるのです。

コンセプチュアルな考え方とは

コンセプチュアル思考の本質は
両極端な見方で物事を整理するということです。

本書では
5つの軸が紹介されています

大局的/分析的の軸

大局的とは
流れを見ることで
分析的とは
一つ一つをしっかり見ることです

日本の人口が減少している
という大きな流れは大局的
少子高齢化による
出生数の低下
労働人口の低下
高齢者の増加は
分析的な見方だと言えます。

分析的に見ていないと
具体的な施策は打てないですが
大局的に見ていないと
人口減少が引き起こす問題には
的確に対処できなくなります

抽象的/具体的の軸

抽象的とは
一般化ともいえると思います。

一般化すると、
方針が見えやすいです。
何かアクセントが足りない。
というのが抽象的な意見

唐辛子を入れてみよう
というのが具体的な意見です。

具体的な策は
ピンポイントなので、
外れてしまうと望まない結果を引き起こします

抽象的に把握したうえで
具体的な策を考える必要があることが
見えてくると思います。

主観的/客観的の軸

これは自分の想いと
他の人の想いを合算して考える
ということです。

自分はAという方針がいいけど
相手はCがいいと言いそうだから
間を取ってBという方法を取ろう

そんな考え方ができます

直観的/論理的の軸

直観がいいとは言われないです
じっくり考えろと言われがちです。
しかし、みんながみんな
論理的に考えたら
全てが同じ方針になり
同じものしかできなくなります。

だからこそ、
直観が大切なのです。

直観は第六感です。
広辞苑でも瞬間的に本質を見抜くさま
と書かれているのも納得がいきます。
→第六感についてはこちら

そして
論理的に考えるとは
それを言語化することに他なりません
→言語化についてはこちら

自分の直感を
論理的に精査することで
自分だけの解を見つけ出すことができるのです。

長期的/短期的の軸

長期的に見れば休ませるのが
正しい判断だったとしても
短期的に見て
今頑張ってもらわなければ
という状況であれば
そちらを優先せざるを得ません。

しかし、
今に気を取られすぎると
正しい未来を描けません。
その一方で未来は不確実ですから
長期的な計画がいつも
正しいとも限らないのです。

そういった意味で、
長期的な思考軸と
短期的な思考軸を
交互に行き来し
物事を見定めることは
大切なことだと言えるのです。

日本とコンセプチュアルスキル

日本の文化はガラパゴス化が
進んだと言われています

ガラパゴス化というのは
大局的に見ると
良くないことだと捉えることができます

そもそもガラパゴス化とは
ガラパゴス諸島のように
他の地域で見られない
独自の進化とそれに伴う生態系を指すので
日本の文化も同様に
他では見られない
独自のものだということを言っています。

これは
外の世界では生きていけないことを
暗に示しています。

このような進化を遂げたのは
日本人にコンセプチュアルスキルが
足りていないからだ。
というのが本書の主張です。

短期的かつ直観的に
突き進んできた結果だということです。

グローバルにつながり、
日本の優位性が脅かされる今だからこそ
コンセプチュアルに物事を判断する必要があるのです

最後に

難しそうですが、
やっていることは単純なことです。

先日紹介した
SISPメソッドも
主観と客観
それから、
具体と抽象を
行き来しろという考え方でした。
SISPメソッドはこちら

その様に整理すると
相手は理解する土俵が整う
ということでした。

これは、
相手にコンセプチュアルに考えてもらうための
土俵を整えたのだ
と言えるかもしれません。

また、
振り返りが効果的だ
と感じたのは
短期的な視点で突き進むのではなく
長期的な見立てが大切であることを
感じたからだと思います。
→振り返りについてはこちら

日々の気づきの全ては
コンセプチュアル思考に紐付いていると言えます。

これから
社会的なスキルを身に着けたいと思う人は
是非ともこの本を手に取り
コンセプチュアル思考を
思考の軸に置いてみてほしいです。

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