【全よさ人共通】よさこいで身につく社会で役立つスキル

「よさこい」の経験から得られる
社会で役立つスキル。
それは、「学ぶ」という能力です。

「学ぶ」は「まねぶ」の由来であり、
模倣することから派生した言葉。
言い換えれば、
“技を盗むスキル”といえます。

全よさ人共通の話

よさ人の共通の能力

「振りを覚える」ということ。
これは、よさこいをやるためには
欠かせない能力です。

基本的に多くのよさ人が
踊ったことがないところから
始めたと思います。

立つこと、
座ること、
ポーズを決めること。

始めたばかりの僕には
全部が難しかった事を
思い出します。

体験会で口上の部分を
教えて貰ったのですが、
ただ座っていただけなのに、
次の日いろんなところが
痛くなったのを覚えています。笑

それほどの初心者だった人間が
いつしか、目コピで振りを覚えたり、
人に踊りを教える立場に
なったりするわけです。

この、そりゃそうだろ。とも言える、
「振りを覚える」
という能力が、
どう社会で生きてくるのか。
説明させてください。

ラーニングピラミッドの話

まず、人が何かを学ぶ際に、
どのような方法をとると
どれだけ記憶に残りやすくなるかを
研究した人たちがいます。
(アメリカ国立訓練研究所の研究)

その結論とも言えるものがラーニングピラミッドです。

ただ聞くだけ・・・5%
見て覚える・・・20%
体験する・・・75%
教える・・・90%

というように、何かを学ぶ方法によって
その定着率が変わってくるということです。

お気付きの方もいると思いますが、
振りを覚える過程で、
誰しもこの定着力の違いを
体感してきているわけです。

つまり、みなさんは
『どう学べば効果的なのか』
体得済みだということなのです。

振りを教えるということ

人に振りを教えることは、
非常に難しいことだと思います。
なぜなら、「体を動かす」ことを、
「言葉」に変換して伝える
必要があるからです。

この過程で、
「ノウハウを理屈でバラす事」
と言う能力を習得するわけです。

この能力が今回の話の肝になります。

ノウハウを理屈でバラすということ

・振りを揃えるためには、
このカウントが重要だ。

・安定して踊るためには、
重心がどこにあるかが重要だ。

・前の振りとの繋がりはこうあるべき。

・かっこよく魅せるためには、
腕はこの角度だ。

上の例のように、
振りを教える際には、
まず、
「課題に対してこうあるべきだ」
と理屈で説明する必要があります。

それから、一つの振りに対しても、
対象の課題によってアドバイスを
変える必要があります。

アドバイスをしようとしている時点で、
この思考回路が回っているわけです。

この経験が非常に重要だと僕は強く思います。

“アドバイスをする側”でなくて、
“アドバイスを受ける側”の時に
本領を発揮すると思っています。
的確に聞きたいことが聞けます。

それから、アドバイスではなくて、
「先輩の技を盗む」時も同様です。

その人が仕事ができるのは、
どうしてなのか。

それを、
自分が理解できるところまで、
その仕事術を
バラバラにします。

そうすれば、
あとは持ち前の模倣する力で
一つずつ学んでいけるはずです。

最後に

自分の経験にどのような意味づけをするかで、
経験の色合いが変わってくると思います。

せっかく、頑張った経験も、
今に生きていなければ、ただの思い出です。

美しいままの思い出で寝かせておくのか。
それとも、その経験から何かを見出して、
今のために輝かせるのか。

僕は今思い出の整理をしています。
何か掘り起こすことができて、
意味を見出すことができれば、
また、報告させていただきたいなと思います。

コメント

  1. […] スポーツにおいて 動画を撮って研究することが 上達のキーになるのは この考え方とつながりがありそうです。 ←スポーツの話 […]

タイトルとURLをコピーしました