【Vaundyとイントロ】ラジオで語られたVaundyの音楽へのこだわりとは

音楽と生きる




6月23日 ZIP FM X musicの企画で
Vaundyの魅力の一つである
こだわりのイントロについて
Vaundy自身に分析解説いただける
“Vaundyとイントロ尽くしの60分”
という神企画がありました

今回はその企画の内容を盛り込みながら
番組で紹介される曲を一曲ずつ
紹介していきます。

間に合うなら
Radiko time freeできいてほしいです!

サブスクとCD

イントロがない方がいいと言うのは
サブスクの影響がある

サブスクとCDの違いが大きい
CD音源はその人の音楽を聴きたくて聴
という構図である一方で

サブスクの楽曲は
レコメンドされて聴くという構図であると言う違いがある

CDはお金を払ってプレーヤに入れるから
どんな形でも最後まで聞くが
サブスクの場合手軽になったが故に
このアーティストではなく
この曲からはじまるので
そのアーティストへの経緯が薄くなってしまう

その分声を聴いた瞬間
音を聞いた瞬間の印象が大事になってきている

そういう意味でも
イントロ有り無し問題の根源には
サブスクの存在があると言える

 

サブスクの使い勝手の良さは
イントロを飛ばすこと面白いイントロ
世界観の序盤
ここに4小節がある意味
ここの真ん中に間奏がある意味とか
イントロに意味が必要になってきている

より視聴者を引き込まなければいけないと言う側面からも
音楽の求められるレベルがどんどん高く
難しく賢くなってきている
というのを感じる

とVaundyは語ります。

 

>イントロから作ってテンション上げると言っていたが
後からくっつける場合もあるのか

という質問に対しては

歌始まりは当然の様に歌から始まる
同様に
イントロがある場合は
当然の様にイントロの種はあったりする

70年80年は
AメロBメロの延長線だったが
今は全く別物で
作品の序章の様な
全く別の世界観を表現する
構成要素になってきている

と答えました。

灯火の制作秘話

今や9秒に濃縮された
かっこよさが詰まったイントロで人気を博す
“灯火”はもともと
イントロの尺が2倍あったと言います

もともとVaundyの楽曲制作は
イントロを先に作って
テンションを上げてから
AメロBメロを作っていく
という進め方だったので
長ければ長いほど
制作過程としては良かった
という背景があると言うことです。

この曲は
イントロ無しの楽曲が正しいとされていた時代に
シンプルにギターの良さを伝えたいと葛藤して生まれた曲で
イントロ無しというトレンドに対して
“ギターでメロディをしっかり聴かせればいい”
という方針で製作を進めた曲だ
と言います

 

 

当時二倍あったその楽曲を
関係者に聴かせた時
「長い」というリアクションがあったと言います

その時、
Vaundy時代イントロのことを
その後に流れるメロディの助走の様な位置づけだったから
きっとそれで問題ないと思っていた。

 

今改めて曲を聴くと
自然とすっと入る
いつの間にか終わってたくらい
丁度いい長さに感じる
とVaundyは語りました。

>助走という意味では
この後だんだん盛り上がっていく曲のイントロとして
凄くすんなり入ってくる印象があります

という神原真理の質問に対して

四つ打ちに近い楽曲なので
だんだん上げてく方法として
音を足していくとか
ギターの弾き方を変えていくとか
音の重ね方を変えるとか
様々な方法がある。

イントロについては
一番最初に聞こえる音は
少なくシンプルにしたい
と思った。

その結果
ギターだけのあの形になった。

と返答していました。

 

しわあわせの製作秘話

この曲も
イントロ感を感じさせないように
SEのつもりで作った曲ですが
聴いてもらうのが一番早い
と思います

ということです

裸の勇者の制作秘話

歌始まりの楽曲であるが
ブレスの印象がある。

曲の長さ的に何かが必要であったが
没入感が欲しくて
SEのようにブレスから入ることにした。

引き込み力は
イントロ有無に関わらず必要なこと
裸の勇者はメロディがすごくいいので
メロディを殺さないと言う意味でも
イントロ無しにした。

と語りました。

Tokimekiの制作秘話

今作ってくれとわれても
もう二度と作れないくらい
完璧な入りだと思っている

1秒目からときめかせてくれる
完璧な入りだと思う

とVaundy自身が豪語する一曲です。

東京フラッシュの制作秘話

この時期は自由に作っていた
その時に面白いと思ったものを
詰め込んだ楽曲

今ならリメイクしたいと思う曲ではあるが
サビの次にイントロの印象が強い曲なので
ちゃんと仕事しているなと感じる

Vaundyがグッときたイントロたち

THE POWER OF LOVE @ HUEY LEWIS & THE NEWS

この曲は本当によくできた曲

ベースによるイントロと
ギターリフによるイントロで
イントロが二つある曲

最後の大サビの無い曲

メインテーマのギターリフがあるが故に
大サビの盛り上がり無しで完結する
本当によくできた曲

ということです。

PRESENT @ 高橋幸宏

SEとイントロでAメロに入っていく
美しさと切なさが共存する曲

イントロで先に切なさを打ち込む
イントロがメロディを邪魔しない曲

宇宙旅行しているような
没入感を感じる

レコードの時代だからこそ
長さに制約があったからこそ
シングルで出すための意味があった。

その意味を感じさせられる
音楽家としてのこだわりを感じさせられる曲

と語ります。

 

Vaundyにとってイントロとは

めちゃくちゃ難しい質問であるが
あえて答えるなら”目次”かな

世界観を伝えるための
目次や帯の様な存在。

ということです。

最後に

この1時間の濃厚な番組を聴いて
Vaundyという人がいかに
“誰に届けるのか”
を意識しているのか
ということを痛感させられました。

各時代背景で
音楽の立場があり
そんなメディアを通じて
どのように聴かれていたから
その時代の音楽家は
こんなこだわりを込めていたのだろう

そんな分析が印象的でした

だからこそ
Vaundyが生み出す音楽は
いつも一つの作品として
最高の形を示してくれているのだと思います

いつ何を提供することになるかわかりませんが
その時には必ず受け手を意識したいと思いました。

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