【成果を実らせる③】枯らさずに育てる難しさとは

自分を生きる




種を蒔けば
比較的簡単に育つものもあれば、
手間暇かけて時間を費やさないと
すぐに枯れてしまうものもあります。

先日、
仕事で直面する課題を種に例えて
ちゃんと成果を残すためには
まず求められている成果が実るような種を厳選し
然るべきタイミングで蒔いておくことが重要だ
という話をしました。
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ただし
当然ですが、
適切な課題を抽出して
計画を立案できたとしても
しっかり運営できなければ
それは刈り取れないままになります。

その”難しさ”は
“腐らせないための環境づくり”や
“日々の手入れ”のような
植物を育てる過程に類似しています。

まずは
その類似性から
留意点を整理します。

せっかく見つけた種を
腐らせないためにも
それを枯らさずに育てきる
必要がありますから。

枯らさずに育てる難しさとは

単純な話ですが、
大切な種が芽を出さなかったり
せっかく出した芽を
ダメにしてしまったりするのは
それらを育て上げるための条件を
見誤っているからです。

植物で言えば
温度や水分量、
光量や栄養素
といったところでしょうか?

これらの要件を
適度に保つことが難しいのです。

条件が適切であること

計画を推し進めるためには
全てが準備されている必要があります

それは、
誰が目を通しても
1通りの解釈しかできないように
なっていること
が望ましいです。

受け手一人一人に対して
判断できる余地があると
その計画を推進した結果どこに収束していくのか
想像することができません。

1つの植物を栽培する場合、
それが好むような
水分、温度や日当たりの条件に
揃えていく必要が出てきます。

農家の一つのビニルハウスの中身が
だいたい一種類の野菜や果物で
構成されているのは
そのためだと思います。

ですから
確実にやり切りたい時は
誰がどう見ても
確かにそうやれば
それができそうだ

そう言ってもらえるような
準備を整える必要があり、
そのためには、
条件出しが必須になるのです。

日々の手入れをすること

計画を推進するためには
当初の目的から逸れて行かないように
毎日の進捗管理が必要となります。

植物を育てるに当たって
不安要素は
病気や虫だと言います。

それらは
日頃からチェックをしないと
一気に繁殖し、
全部をダメにすると言います

まさにそれにあたることが
“計画推進の過程”でも
起こりえます

管理すべき重要な事項を見落として
そのままにしておくと
取り戻せなくなるのです。

ですから、
大事なものほど丁寧に
日常の進捗管理が重要だ
ということです。

苗にするという考え方

いくつか種を蒔いても
ちゃんと形になってくれるのは
そのうちの何%程度だ
そんな確率を示す指標に
”発芽率”というものがあります。

また、せっかく発芽したとしても
一番弱々しい新芽を守りきるのも
なかなか難しいという課題もあります。

つまり、
種から実をつけるまで
育てきるというのは
なかなか何度が高く、
そのハードルは
初っ端から高いということです。

そこで登場したのが苗です。

ある程度育った品質の良いものを
株として分け与えるような
形にしたものです。

苗のメリットは、
然るべき手順を踏んで
ちゃんと植え替えれば
多少の悪環境であろうが
身を結んでくれる。
という点です

つまり、
一番難しい部分は
プロが処置して
醍醐味の部分は
ちゃんと味わってもらう形になっている
ということです。

 

人と推進する仕事であれば
なるべく苗にして渡したい
というのが本音です。

種を見つけて、糸口を見出す。
それが確実に成果になる道筋をしっかり立てて
軸ができた上で他の人の力を借りる。

苗にしてから渡せば
別々の人がそれぞれ成果作りに勤しんだところで
振れ幅は小さく抑えられるのです。

最後に

仕事の一環である課題解決は
“仕事”であるので
念入りに準備できますが、

一方で、
独学で単身課題を推進していくのが難しい
そう感じる人もいるのではないでしょうか

特に新しいもので
右も左も分からないものに取り組む場合
意気込んだものの迷走してしまい、
経過していく時間に伴い
モチベーションが低下していってしまう
そんなことも少なくない気がします。

それは
自分自身の活動に対しては
丁寧に計画しないし
日常的に管理もしないからです。

なぜかといえば、
自分自身が手探りで始めたのに
確度の高い計画なんて立てようがないからです。

ただし、
忘れてはいけないのは
何かを始めるタイミングで
モチベーションを滾らせるだけの
理想像やあるべき姿、ありたい姿は
少なからず思い浮かべているはずだということ。
それに対して、
“現状はこうだ”
というギャップに課題を見出しているはずだ
ということです。

 

それがあれば、
課題解決に対して
取るべき行動は1つや2つ出てくるはずです。

それが今
踏み出すべき一日になるのでは?
と思うのです。

 

その立場に立って、
できるだけ詳細に計画を立ててみる。
それができるようになれば
どんなに難しい課題も
腐らせずに解決していけるはずです。

まずは簡単なところから始めてみましょう。

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