【BUMP OF CHICKEN】 新曲”Flare”と25周年

音楽と生きる




ライブに来る観客に対して
「君たちに届けたい音楽があるから頑張れるんだ」
そうやって想いを伝えてくれる
BUMPですが、

2020年はライブもできなければ
Ba.チャマが女性問題から
活動休止になるというバッドニュースもあり

自分たちがどこに向かえばいいのか
何に向かって音楽を鳴らせばいいのか
そんなことに葛藤した
1年になったのではないか
と思います。

25週年を迎える日に
「Flare」が配信されました。

 

“Flare”に乗せられた想いを
個人的な観点で紐解いていきます

新曲”Flare”について

苦悩の日々を歌う

もう一度起き上がるには やっぱり
どうしたって少しは無理をしなきゃいけないな
一人じゃないと呟いてみても
感じる痛みは一人のもの

昨夜 全然眠れないまま 耐えた事
かけらも覚えていないような顔で歩く

巨大な星のどこかで いくつの傷を抱えても
どんな落し物しても 全部 塗りつぶす朝

また目を覚ます 孤独の騒めき 落とさない 一粒
壊れた心でも 悲しいのは 笑えるから

歌詞には
“壊れた心”
“いくつもの傷”
“落し物”
など

この一年で失ったもの
失いそうになったもの
そして
その経験を通じて感じた痛み
それらを表す言葉が並べられています。

続ける事を歌う

明日に繋ぐ事だけはせめて
繰り返すだけでも繰り返すよ

跳ねて音を立てたコイン

拾われずに転がるコイン

巨大な星のどこかで いくつの傷を抱えても
どんな落し物しても 全部 塗りつぶす朝

この曲では
問答無用に繰り返される
不条理な世界が表現されています。

 

タイトルは“Flare”です。
曲中でも”灯火”という歌詞が
繰り返し歌われます。

“ゼロ”では

迷子の足音消えた
代わりに祈りの唄を
そこで炎になるのだろう
続くものの灯火に
七色の灯火に

と歌われており、
灯火、その炎の揺らめき”Flare”には
“続けることへの意思”が込められていると
感じます。

実際曲中では

どれほど弱くても 燃え続ける小さな灯火

と歌われており
続ける意思は消えていないとい想いが
そこには確かに込められていると思います。

そのあとのフレーズでもの

壊れた心でも 息をしたがる体

と歌っています。

どんなに辛くても
繰り返すだけでも繰り返しておけば
明日につなげるのだ
体は明日につなごうとしているのだ

そんなことを感じたのではないでしょうか。

 

それから、

失くさない 一粒

と歌います

 

一粒はおそらく
BUMPの歌詞で何度も出てくる
“ガラス玉”の象徴で

“ガラス玉”
小さいけれど
一歩を踏み出すときに握り締めるような
勇気のひとかけら
そんな象徴だと僕は考えています。

ですから、
“失くさない 一粒”
この歌詞から
「続ける勇気は絶対に失くさないよ」
そんな意思を感じるのです

ここにいると歌う

どこにいるんだよ ここにいたんだよ
ちゃんと ずっと ちゃんと ずっと

サビで歌われるこの歌詞は
誰に向かって歌っているのでしょうか

ファンに向けてもだと思いますが
休止中のチャマに向けてもなんだろうな
と思います。

FlareのMusic videoの構図は
20年を迎えた後にリリースされた
“リボン”のMusic Videoの構図とか重なります。

リボンは4人が向かい合いながら
スタジオで歌った風景を
撮影しています。

リボンの一節では
以下のように歌います

嵐の中をここまで来たんだ
嵐の中をここまで来たんだ
カウントからせーので
息を読みあって
泣いたり怒ったり笑ったりの全部で

嵐の中をここまで来たんだ
出会って生れた光追いかけて
嵐の中をどこまでも行くんだ
赤い星並べてどこまでも行くんだ

リボンのMusic Videoのように
向き合いながら
息を読みあって音を鳴らしてきたこと

20年の年月もここまでみんなんと来たんだと

これから先も、このメンバーでどこまでも行くんだと

そんなことが歌われている曲なのです

 

リボンと同じ構図で
今回は3人で収録した
“Flare”という楽曲には
「ここで待っているよ」
っというような
強いメッセージが込められている
と感じて止まないです。

最後に

幼馴染から始まったバンドで
ここまで大きくなって
自分一人の存在よりも
大きくなってしまった
BUMP OF CHCKENという看板を抱えて
たくさんの覚悟と挑戦でここまで続けてきた

そんなバンドです。

確かにビックバンドで、
たくさんの熱狂的なファンを抱えている
そんな責任もあるかもしれませんが

僕個人としては
4人で最後まで
いつものように
楽しく音楽を鳴らしていてほしいな
そう思うのです。

また、いつか
4人が鳴らす音楽を
満員のスタジアムで
米粒ほどの大きさでもいいから
その仲間の一員として一緒に過ごせることを
祈っています。

最後になりますが、
25周年おめでとうございました。

ずっと応援しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました