【さよなら絵梨】傑作読み切りの忘備録

本と生きる




4/11(月)のジャンププラスにて
掲載された読み切り
さよなら絵梨というマンガが非常に面白かったです。

連載漫画だけが全てではない。
それを教えてくれます。

藤本タツキ先生

要チェックです。

さよなら絵梨に感動した理由

一言で言うと
話の作りこみがえぐい
という所に行き着くと思います。

読み切りという形こそふさわしいから

この話は
読み切りという形であるべきだ

そう思わせてくれる
話のボリュームと深み

これは決して薄いというわけではなくて

例えるなら
濃厚なテリーヌの様な
濃い抹茶の様な
そんな贅沢な類のそれです。

凝縮され切った作品からは
得も言わぬ衝撃が伝わってきます。

話の構成が面白いから

水と油のように
相反する二つの世界を
行ったり来たりしながら
物語が進んでいきます。

人間界と魔界
のような明らかな境界線がある訳ではないので
その境目は非常にあいまいに描かれています
この雲をつかむような感じが没頭感を生み
読者を物語の中に引きずり込んでいきます。

描きわけが独特で魅力的だから

相反する二つの世界を
描きわける絵のタッチが独特です

最初は読みにくいなー

なんて思っていましたが
その絵のタッチがあってこその作品でした

同じ構図を
二通りの描き方をすることで
現実と非現実
ノンフィクションとフィクションを描きわけるのです。

多くを語りすぎると
薄っぺらい情報だらけを提供する形になってしまいますから
是非とも本編を読んでいただきたいと思います。

最後に

読み切りの漫画は
連載向け漫画の
プレゼンテーションの様な位置づけだ

そんな風に思っていた過去の自分を
ぶん殴りたいです。

読み切りだからこそ
表現できる形がある。
その事実を改めて
提示してくれた作品だなと思いました。

こういう作品の在り方が認められると
表現の幅はどんどん広がっていくのだろうと思います。

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