【懐かしさと目新しさ】頭一つ抜け出すために必要なエッセンスとは

日本で生きる




今回お伝えしたいのは
頭一つ抜け出すためには
胸を張って誇れる強みに加えて
もう一つ仕掛けが必要だ
ということです。

 

犬山陶芸祭を生では見れなかったので
動画で拝見させていただきましたが
色んなチームの踊り子の
表情が見えるステージ演舞を見て
『あー、祭りが戻ってきたなー-』
って思いました。

各チーム
変らぬ懐かしい
“そのチームらしさ”を
それぞれ前面に押し出していて
この2年間、
辛い状況でも
チームの地力を維持向上させてきた
その弛まぬ努力にグッときました。

その中でも大賞を取った笑”は
“チームらしさ”に加えて
“新しさ”を感じました。

『これはいいなー』
ってなりました。

個人的な感想とともに
頭一つ抜け出した理由を
分析したいと思います。

犬山踊芸祭2022笑”の好きなところ

序盤の斜め45°

いきなり度肝を抜かれました。

斜め45度を見つめるその姿勢が
ただただかっこいいと言うことに
誰が最初に気付いたのでしょうか。

こんなにかっこいい”静”を見たことがない

視覚的インパクトも
音圧も
動きも最小限

誰もが一瞬で世界観に引き込まれる間が
そこにはありました。

音を飛び道具として使う

声が思いっきり出せない時代
今までのよさこいでは
人の声こそが最大の飛び道具だった。

そこに、
太鼓の音と
鳴子の音を当ててきた

きっと圧倒的ライブ感が
現場にはあったのだろうと思いました。

物理的な振動として
距離をものともせず
ライブ感を与える。

原点の様で
新しい試みに感じました



色使いのセンス

川を表現する演舞は数知れません

多くのチームが
体いっぱい使って波を表現する

そんな中で、
笑”は大ラスにむけて
新しい挑戦をしたように見えました。

着物の裾の鮮やかな青
身ごろは圧倒的に黒
そして提灯は
夜を彩る明かり提灯そのものの橙

人の身長という高低差を使った
秀逸な色使いで
ステージを作品の色に染めていました

ステージ天板に一番近い裾の青は水面を
身ごろは夜の雰囲気を彷彿とさせ
そこに揺れる提灯が加わることで
木曽川を舞台に繰り広げられる
にぎやかな犬山笑”祭りが
目に浮かんできました。

思い過ごしかもしれませんが
勝手に妄想が膨らんで
勝手に感動しました。



最後に

お客さんは目の肥えた玄人ばかりでなければ
初見の素人ばかりではありません

初見の人を引き込む”シンプルさ”が必要でありながら
玄人を満足させるような”仕掛け”も必要

ライバルたちも
年々技術は上がり
競合もすぐに真似て応用できる時代

そうなった時に、
真似できないものを持っているチームが
やっぱり一番強いと思うのです。

なぜなら、
作風が被ってマンネリ化した空気が
会場を覆ったとしても
吹き飛ばせるほどのパフォーマンスが
発揮できるということだから。

しかしそれでも勝負がつかない時に
状況を打破できるのが
“新鮮さ”なのでしょう。

 

胸を張って誇れるほどの
“圧倒的自分たちらしさ”に
“味付けをする”ことで
“唯一無二の武器に仕立て上げる”

この工夫が勝負のカギになるんだろうな
そう思いました。

 

すでに、
画面越しにも伝わるライブ感と完成度の犬山笑”

この先どう進化していくのか楽しみです。

 

他のチームがこの結果を踏まえて
大爆発してくれることを期待して止みません。

本祭がたのしみです!

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